あたしの執事
ジューと鉄板で何かを焼いたような音がする。


「ピラフ、作ってあげる。千秋、好きでしょ?」

「ありがとう。如月」

「如月じゃないよな?」

「ごめんなさい…でも癖付いちゃったんだもん」


はぁーとため息をつくきさ…違う。玲。


「出来ましたよ」


少し怒り気味に皿を置いた玲。


「これからはちゃんと呼ぶから…そんな怒らなくても…」

「ホント?」

「頑張る」


手を固めたように握り、あたしなりの努力を示した。


「そういや、明日から学校だな」
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