隠し事
嫌だ嫌だと思えば思う程時間は早く過ぎるもので・・・・
あっという間に仕事が片付いてしまった。
「さぁ亜子行きましょう。」
ロッカールームで着替えを済ませた私は、琴羽に連れられて行く。
琴羽の足取りは軽く
私は重い。
地面に足が張り付いてるんじゃないかって程一歩がなかなか出ない。
「早く歩きなさいよ。」
そんな私を琴羽が急かす。
「ほっほんとに今日聞かなきゃ駄目!?」
「今日聞いても明日聞いても変わらないでしょ??なら早く聞いた方がいいじゃない。」
「そうだけど・・・心の準備が・・・・」
琴羽はハァーとため息をつくと
「あんたの心の準備を待ってたらいつになるか分からないじゃない。」
と冷たい目を私に向けてくる。