隠し事
「うっ・・・・・・」
当たってるから言い返せない。
「それにいつまでもここにいても仕方ないでしょ。」
そう言って琴羽は先を歩く。
気付いた方もいるかもしれませんが、私たちはまだ会社にいたのです。
正確には出入り口前。
だってほんとに気が重いんだもん!!
なかなか足が前へ進まないっての!!!
でもそれじゃいけないって分かってる。
琴羽も言ったけど
今日聞いても明日聞いても同じだしね。
「うん!!大丈夫!!」
そう言い聞かして会社を出た。