隠し事
「見たの!!駅前で女の人と会ってるの…でもその日瀧は会社にずっといたって嘘ついた…けど信じた!!瀧のこと信じようとした!!だけど…ずっと怖かった。瀧に"いらない"って"好きじゃない"って言われたらどうしようって…………」
とめどなく溢れる涙を拭うこともせず言葉を続ける。
「だけどね、瀧に別れを告げられないように、真実を見ないで何でもないふりした。そしたら…一緒にいるドキドキが"好き"だからなのか"不安"だからなのかもう分からなくなったの………――――。」