隠し事
「でもね…私気付いたの…ドックタグ見て、頭の中真っ白になって瀧から逃げ出したのは私なのに…自分の気持ち見失ったのに…瀧に会いたかった…」
そう言って瀧の顔を真っ直ぐ見つめる。
「私、瀧が好き。きっとずっと、それだけは変わらない。」
さぁ――――…っと風が吹く。
私たちを照らすのは月の光。
「終わりか??」
「えっ??」
「言いたいこと、それで全部か??」
「う、ん…あっ!!あとね、瀧に振られても当分は好きだと思う。だけどそれは許してほしいかな。」
アハっと笑うと瀧がため息を吐いた。