君にティアラ
「こっちかな…」

知らない学校ってスゴく、ドキドキする。

健吾が何時も見てる風景だと思うと、何だか意識しちゃう。

いいな。

あたしもこの学校の生徒になりたいな。

学校で見る健吾、ってどんな感じなんだろう。

(あ)

ダムダム、と久々に聞く気がするボールの跳ねる音がする。

声援らしき声も聞こえる。

あたしは携帯で時間を確かめた。

(ウソ)

あと五分もしないで試合が始まっちゃう。

急がなきゃ、とあたしは駆け足でようやく見付けた体育館へと向かった。

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