君にティアラ
それからあたし達は順調に『オツキアイ』をして。

一ヶ月後の大会に向けて健吾の部活が忙しくなる合間を縫って、何度かデートに出掛けた。

世界が全部、キラキラしてて。

差し込む陽射しも空気の匂いも、一つ一つ全部があたしを幸せにさせた。

あと二週間と健吾の大会が迫ったその日も、大会までの最後の休みにこうして二人で手を繋いで歩いているだけで幸せで。

最初に健吾に会った時は、こんなヤツ好きにならないと思ったのに不思議だな。

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