君にティアラ
「…ちょ、健吾!」

ポテトでウリウリと頬をふざけてつつかれて、あたしは頬を膨らませてみせる。

健吾は拗ねたように唇を尖らせて。

「…あんまボーッとされてっと、サミシイ」

ポツンと言った。

そのままあたしの頬をつついたポテトを食べる。

…な、なな!

「…ぷっ」

耐えきれずあたしは吹き出す。

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