君にティアラ
「…えっ、怪我?!」


真菜の声にあたしは頷く。


カーテンを閉めたベッドの上に二人並んで腰掛けて。

昨日のことをぽつりぽつりと真菜に話してた。


どうしよう、本当にどうしよう。

あたしが、似合わないのにヒールなんて履いていったから。

健吾に釣り合わないのに傍にいたから。

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