君にティアラ
ああ、陽射しが眩しい。

学校に行くのは億劫だけど、毎日お母さんに追い出されるから。

「果穂ぉ、まだ健吾さんに連絡してないの?」

真菜が心配そうに聞いてくる。

あたしは頷くことしか出来ない。

真菜は心配そうな顔をしてるけど。


でもね、あたし達もうダメかもしれない。

健吾だってもっと可愛い、一緒にいて恥ずかしくない女の子の方がいいよね?

ぼんやりした頭で考える。

思考が現実に追いつかない。

何日連絡空いたらダメとか、恋愛の賞味期限みたいなこと、気にしてみたりもするけど。
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