君にティアラ
「果穂、ちょっと公園寄ってかねぇ?」

帰り道。

どちらからともなく手を繋いで。

大通りに出る前にある児童公園を健吾が指差した。

「うん」

小さな公園。

数人の子供が遊んでいるのが分かる。

健吾がベンチに荷物を置いて。

ベンチがある場所は、ちょうど木陰になってて風が涼しい。

< 205 / 213 >

この作品をシェア

pagetop