君にティアラ
「単にヒマだったから付き合っただけだし?」
有線が遠く感じる、狭い通路で。
先輩の声が、残酷に響く。
「なに妬いてんだよ。別れるに決まってんだろ。…最初からそのつもりだったんだし」
じゃあな、なんて短く挨拶をして先輩が通話を切る。
有線が遠く感じる、狭い通路で。
先輩の声が、残酷に響く。
「なに妬いてんだよ。別れるに決まってんだろ。…最初からそのつもりだったんだし」
じゃあな、なんて短く挨拶をして先輩が通話を切る。