君にティアラ
三ヶ月前にフラレた先輩。

あたしの元カレ。


や、やだ、あれから今まで顔合わせないようにして来たのに。

どんな顔していいか、分かんな――


―グイ。

あたしの頭を押すようにして、大宮健吾が自分の身体の陰にあたしを隠した。

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