君にティアラ
歩くのが早かったから、直ぐに前に二人で来たコーヒーショップに着いた。

「はー…」

注文を終えて、トレーを持ったまま席にドサリ、と腰を下ろして健吾が大きく息を吐いて。

…何か、今日の健吾は怖い。

この間みたいに、ちゃんとあたしを見てくれない。


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