君にティアラ
「…何で、あんた今日はそんななの」

顔を上げたと思ったら、健吾の短い一言。

心臓が、イヤな意味でギュッとした。

あたし、可愛くなろうと思ってたのに、やっぱり間違った感じになってるんだ。

恥ずかしい、って思われてるのかな。

可愛くなろうと努力した自分が、何だか情けなくなって来た。

自分がバカみたいで涙がジワリと浮かんで来る。

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