君にティアラ
「…好き」

ポロッとあたしの口から言葉が出た。

健吾も驚いてるけど、言ったあたしもビックリした。

「それって…」

健吾が口を開き掛けるのを遮ってあたしの言葉が被さった。

「…健吾が、好き」

今度はちゃんと言った。

今口にしたお陰でハッキリした気持ち。

あたし、健吾が好き。
< 88 / 213 >

この作品をシェア

pagetop