君にティアラ
「…ワリ、つい嬉しくて暴走しました」

恥ずかしそうに小さく鼻をすすって健吾が謝る。

あたしは小さく首を振った。

あたしと付き合えることに、健吾がこんなに喜んでくれるなんて思わなくて。

周りの人からの視線に恥ずかしかっただけだったのが、胸の底からじわじわと嬉しさが来る。

…健吾。

健吾が好きだよ。

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