君にティアラ

「次の日曜日、健吾の学校のバスケ部が試合だから見に来ないか、って」

えへ。

顔が緩むのが止められない。

「果穂、顔緩みっぱなし」

真菜が軽くあたしの頬を摘まんで引っ張る。

「もお、真菜いったいよー!」

フルフルと首を振ってその手から逃れて、頬を膨らませてみせる。
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