『サヨナラの向こうにあるもの』
冬弓は美しいハーモニーで 10曲程を披露し、久々にファンの前に姿を見せた。



歌声は色あせることなく、切なく、心に響くものだった。



こびた微笑みなど決して見せる事なく、それはファンにとって懐かしいオーラだった。




私はそのライブで冬弓を知り、踏み込んではいけない危うい何かに魅了されていった。




「ねぇ優二、冬弓さんっていくつ?」


「35

シブイだろう。

5年くらい曲作りしててさ、いろんな人に提供してたんだ。」


< 5 / 24 >

この作品をシェア

pagetop