あれから。
ついた先はいつぞやの丘。

真直ぐ足取りもしっかりと登って行く。


ここはシェイドとブラドが別れた場所でもある。


晴れた日ならここで見る朝日が最高だとブラドは言っていた。
半分まで登ると、人影が見えた。
黒の濃い青い長髪。
見覚えのある青い髪だった。
走って近寄ってみると、そこには青い髪の「女」の後姿。
彼は男。

よく似ているが違うのか。




「シェイド?女性だったんですか?ブラドさんて…」

「うぅん…男。でも…すごく似てる。すごく美人だもん。」

「そ、そうですか。」




ふと女に視点をあわせてみると、女が振り返った。

本当にブラドによく似ていた。

切れ長の目といい、細い体といい、青い髪といい。


どこもかしこもよく似ていた。
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