あれから。
「あの…」
「僕は高いよ?でも君なら安くしといてあげる。15万…だよ?」
彼女はニッと笑った。
兄が飽きれたように彼女の肩をもって溜息をついた。
「いい若い娘が娼婦なんて…」
「ブラド君…!?」
「はっ?…えぇっ!?あ、あなたがブラドさんですか!?」
「そうだけど…あ、君がシェイドちゃんのお兄ちゃんだ。話には聞いてるよ~」
ブラドがシェイドの兄に握手を求めたが、本人の意思なくそれは果たせなかった。
シェイドがブラドを押し倒さんばかりに飛びついたのだ。
「おやおやまだ代金は頂いてないよ~?」
「ブラドく~ん!良かった!生きてて本当に良かった!」
「僕は殺しても死なないんだよねぇ~君こそ遅いからもう来ないかと思った!」
「うん…ごめん。」
「でも…まぁいいさ、僕お腹空いたよ。ご飯食べに行こう?」
「うん!」