-三日月の雫-

「……何やってんだよっ、俺はっ」



昼休みなのに誰も居ない、静かな廊下に俺の声が木霊する。



雫希を傷付けたって仕方無い。

それはわかってるのに、どうしようもなく雫希を壊したい……。


違う。


俺は、雫希が欲しいんだ……。


雫希だけが、俺の存在理由だから。


俺は……雫希に訴えたかった。







俺を、愛して……。

俺を、必要として……。
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