ルームメイトは悪魔サマ…


「大事な人?友達とかか?」


「いいえ。


昔からの私を知ってる、私の中で一番大きな人です」


儚げな笑みをみせる。


「それが好きな人ちゃうの?」


「彼は好きだった存在にしまければならないのです。


彼の未来に私は邪魔になります。


多くの人を傷つけます。


ただの憧れにして置かないとダメなんです。


私の心のずっと奥にしまわないといけないんです。


余計な事を考えて欲しくないんです」


「ほのかがええなら良いけど…」


(恋は傷つくもんやろ?)


心の中で昴はそう思いながらも口には出さなかった。


「ほのか?」


後ろから声がした。


「旬くん…」

それは正しく旬榎…。


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