Tales of Love
「荷物置いたら適当に座れよ」

「はい、カズ君の部屋ゲームが一杯なんですね」

生まれつき頭がよかったカズは学校で授業を聞いているだけで事足りるので部屋には勉強道具はほとんどなかった。代わりにゲームが多かった。

「じゃあ早速やりますか!」
カズはコントローラーを差し出してきた。

「え?でも美里さんが…」

「大丈夫だって、黙ってりゃバレやしないよ。さぁはやく!昔はよく二人で対戦してたんだ、何か思い出すかもしれないぞ、お前のなかのテルの本能が求めてないか?」

「はぁ…」
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