ラヴシンドローム~意地悪なkiss~
 
寝よ。


疲れてんのかも、俺。


そういや昨日も寝たの朝の4時だしな、多分寝不足なんだな。


俺は階段を下りて保健室に向かった。


もう7時間目だし……今さら授業サボるのも微妙だけど。


そんなことを考えながら、保健室の扉に手をかける。


「失礼します」


中に入ると、保健室特有のあの匂いが鼻の奥をツーンと緩く刺激した。


「……先生?」


呼んでみるも返事はない。


保健室には誰もいないようだった。


「先生いないのか……」


ただ、幸いなことにベッドはガラ空き。


「勝手に寝てろってことだよな」


俺は制服のネクタイを外してベッドに腰かけた。


……その時だった。


「失礼しますっ!

先生、先生!

花梨が大変なのっ!

……ってあれ!?

先生!?

先生どこー!?」

 
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