ラヴシンドローム~意地悪なkiss~
でも、本当に買ってきてくれたんだ……。
それに、私が2つじゃ足りないことまで考えてくれてこんなにたくさん……。
ミナキくんとお昼ご飯一緒に食べれるだけで嬉しいのに、こんなに優しくされたら私……。
「どうしたの?
食べないの?」
ミナキくんがカレーパンの袋を破りながら私を見た。
「え、あ……!
食べたいんだけど……その……食べちゃうのもったいなくて……」
「?
クリームパンが?
クリームパンなら3つ買ってきたから別に……」
「あ、ちがくて!」
私はクリームパンの袋を破りながら、ゆっくりミナキくんを見た。
「これ……初めてミナキくんから貰ったプレゼントだから」
「……え?」
……って!
わわわ私、何言ってるの─────!?
ミナキくんは黙ったまま目を見開いて私を見てる。
ほら、私のバカ!
ミナキくん引いちゃってるじゃん!
「な、なーんて!
あは、あはははははははははははははは……」