ラヴシンドローム~意地悪なkiss~
──……「ミナキくん!
あのッ……わ、私と一緒に動物園に行って下さい!」
今日の昼休みの出来事を思い出す。
「デート……だよな?」
……信じられない。
まさか花梨からデートに誘われるなんて。
驚きすぎて、最初は何を言われたのか理解出来なかった。
花梨に顔を覗き込まれて焦った。
多分、俺、あの時変な顔してたから。
顔から火が出たみたいに熱かった。
──……「ありがとう、ありがとう、ありがとう……!
すっごく嬉しい!」
目を閉じると、まぶたの裏に花梨の笑顔が浮かぶ。
あー……。
俺、重症?