ラヴシンドローム~意地悪なkiss~
放課後、俺は奇妙な光景を目撃した。
体育館裏を通りかかった時、はっきり聞こえてきた女の声。
「好きですっ……!」
……え?
……俺?
俺に言ってんの?
ゆっくり振り返ってみたけど、誰もいない。
「ずっと好きでした!」
また聞こえる……。
俺は声のする方へ視線を向けた。
すると、少し離れた場所に小さい1つの人影を発見。
「……なにやってんだ?
あの女……」
俺の目に飛び込んできた奇妙な光景。
なぜか木に向かって必死に頭を下げている女の姿。