ラヴシンドローム~意地悪なkiss~
「おじゃまします」
予想通り、綺麗な室内だった。
玄関には綺麗なお花が生けてあったり、見たことのないオシャレなガラス細工が置いてあったり……。
招き猫とか、ダルマとか、よく分からないグロテスクな蛇の絵が置いてあるうちとは大違いだなー……。
なんて思って苦笑する。
「先に部屋行ってて。
何か飲み物持っていくから。
あ、俺の部屋一番奥ね」
そう言ってミナキくんはキッチンと思われる部屋に行ってしまった。
ピカピカに磨き込まれた廊下を、なるべく汚さないように歩いてミナキくんの部屋に向かう。