ラヴシンドローム~意地悪なkiss~
 
花梨の顔が一瞬にして真っ赤に染まる。


……不覚にも可愛いと思ってしまう。


「まままま……待ってミナキくん……ッ!」


必死に足をバタバタ動かす花梨。


なかなか大人しくならない。


あまりに必死に抵抗するもんだから、だんだんイラ立ってくる。


「……うっせーよ」


俺は花梨の耳元に唇を寄せる。


「……今さら暴れたって遅ェんだよ。

男の部屋に入るなんて……どういう意味かくらい知ってんだろ?」


「う……」


抵抗されればされるほど、自分が荒っぽくなっていくのが分かる。


「それとも何?

俺に抱かれるのは嫌?」


今さらすぎる質問。


嫌って言われたって今さら止めれるはず……


「ちがうのっ!」


花梨が慌てて声を張り上げた。


ちょっと意外な返答に驚く。


 
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