ラヴシンドローム~意地悪なkiss~
「このムッツリ野郎」
「……いきなり何の話だ、万年発情期」
翌日、俺は早速銀爾に絡む。
「俺、昨日見たんだよねー……」
挑発するような口調で話す俺を、銀爾は頬杖をつきながら、つまらなそうに見た。
「いやー、ちょっとショックだったな。
クールでお堅い銀爾が、まさかの野外プレイ」
頬杖をついていた腕から顔が落ち、銀爾が机にゴンッと頭をぶつける。
「ええぇえぇえ───!?
ややややや……野外プレイ……!?
ていうか銀って彼女いたの!?」
俺の話に軽々と乗ってくる真広と、怪訝な顔をしている銀爾。
「……待て、ミナキ。
一体何の話だ」
「まあ銀爾もしょせん男だね。
せめて場所くらい選んだら?
あの辺、ラブホいっぱいあるのに」
「……待てっつってんだろ」
銀爾が俺を睨む。