ラヴシンドローム~意地悪なkiss~
「……ミナキお前、さっきから何わけ分かんねーことベラベラ喋ってんだ?」
「銀爾こそ、いさぎよく認めたらいいのに」
俺は携帯の画面を銀爾に突き付けた。
小さな画面に映る、銀爾と女の姿。
泣いてる女の肩を、銀爾が優しく抱いている。
昨日、俺はあの場面をしっかり写メに撮っていた。
「うわああああ!
マジだあっ!」
写メを見た真広は大騒ぎ。
「これアレでしょ!
行為終了後でしょ!
『……わりぃ、痛かったか?』
『ううん、大丈夫……。
銀爾くんがくれた痛みなら、私、嬉し……」
1人芝居を始めた真広の頭を銀爾が殴った。