ラヴシンドローム~意地悪なkiss~
 
その日の休み時間。


なんとなく、隣の隣の隣のクラスへ向かう俺。


「あれー?

ミナキがうちのクラス来るなんて珍しいじゃーん!」


教室を覗くと、迷惑なことに彼女8号が出迎えてくれた。


「あっ!

もしかして、アタシに会いに来てくれたの!?」


んなわけねーだろバーカ。


……という本音は隠して笑顔を作る。


「……それもあるけど、ちょっとヤボ用でね」


彼女8号を引き離して教室に入ると、黒板を一生懸命消している女が目に入った。


アイツだ……。


「ぬ……ふぁ……うぐ……あう……」


待て待て待て待て。


そんなエロい声出しながら黒板消してんじゃねーよ。

 
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