ラヴシンドローム~意地悪なkiss~
Karin/告白
顔が熱い。
耳の奥に、まだミナキくんの甘い声が残ってる。
ミナキくんが消してくれた黒板を見上げる。
さっき隣に立った時、初めてミナキくんをまじまじと見ることが出来た。
橋本くんより細くて、モデルみたいなスタイル。
色白で、顔は本当に王子様みたいに綺麗だった。
柔らかな茶髪が揺れる度、大人っぽい甘い匂いがした。
細いのに筋肉質な綺麗な腕は、黒板を消す何気ない動作さえ魅せる。
「ミナキくん……」
胸が高鳴る。
だって、だって……。
橋本くんが……助けてくれたみたいだった。