ラヴシンドローム~意地悪なkiss~
中学の頃を思い出した。
そういえば、同じようなことがあったなあ……って。
──────……
「ん……んう……届かない……!」
黒板を消していると、後ろから聞こえてきた大好きな笑い声。
「あはは、チービ」
振り返ると、大好きな人。
「は、橋本くんッ!」
「貸せよ」
私から黒板消しを奪うと、さっさと黒板を綺麗にしていく。
私の手が届かない高いところを、背伸びもしないで消していく橋本くんの姿をドキドキしながら見ていた。
「……ありがと」
私がお礼を言うと、橋本くんは妖しく笑った。
「んー、じゃあこれでチャラ」
そう言って、ワイシャツから透けて見えていた私のブラをなぞった橋本くん。
「ひゃ……!?」
「あはは、バーカ!
ちゃんとブレザー着とけよ。
他の男にまで見えちまうから」
「橋本くんのエッチ!
変態!
バカ!」
「男はみんなバカでエッチで変態なんですゥ~」