ラヴシンドローム~意地悪なkiss~
第2話
Minaki/妬いた?
次の日、学校へ行くと、教室に入るやいなや、銀爾が恐ろしい形相で俺を待ち受けていた。
「なに考えてんだテメェ」
「……なにって?」
朝から銀爾に胸ぐら掴まれるなんて、めちゃくちゃ気分悪い。
「ミナキお前、花梨に手ェ出したって本当か?」
ああ、そのことか。
「ンー……」
「答えろ」
「……うっせえな」
銀爾の手を払う。
「つーか、手ェ出したなんて人聞きの悪い。
告白してきたのはあっち。
俺からは何も言ってねえよ」
俺がハンっと鼻で笑うと、銀爾が唇を噛んだ。
銀爾が唇を噛むのは……キレてる証拠。
「ていうか銀爾、お前アイツと付き合ってるわけじゃねーんだろ?
ただの幼なじみなんだろ?
なんでそんなにムキになってんだよ」
俺の挑発的な口調に、ますます唇を噛みしめる銀爾。
あー……やべ。
なんか、殴られそう。