ラヴシンドローム~意地悪なkiss~
先輩の腰に腕を回す。
首筋に軽くキス。
ピクッと反応したその体を優しく抱き寄せる。
制服のリボンを外して、ワイシャツのボタンに手をかけた。
「ん……ミナキぃ……」
あー……昼飯、いつ食おう……。
先輩の熱を感じながら、焼きそばパンを思い浮かべる。
その時だった。
ガサッという音がして、何かがこっちに向かって飛んできた。
「痛ッ!!!」
そしてそれは先輩の頭にクリーンヒット。
先輩の頭に当たったそれは、ボトッと地面に落ちた。
「大丈夫ですか?」
頭を押さえている先輩を一応心配しつつ、飛んできた物体を探す。
「……これか?」
俺は先輩の横に落ちていたものを拾い上げた。
……焼きそばパン?