ラヴシンドローム~意地悪なkiss~
Karin/違う
苦しい……。
苦しいよ……。
ミナキくんに押し倒されながら、ギュッと目をつむった。
唇はミナキくんの熱で熱くて、背中は若草のせいでひんやり冷たい……。
なんだか、この温度差がたまらなく心地悪い……。
「ん……」
うっすら目を開ける。
視界いっぱいに映るミナキくんから、必死に橋本くんを見出そうとした。
でも……。
感じるのはミナキくんの甘い匂いばっかりで、橋本くんの匂いは感じられない。
やっぱりミナキくんは橋本くんじゃないんだ……。