ラヴシンドローム~意地悪なkiss~
教室に戻って時計を見ると、昼休み終了まであと15分。
良かった。
今日は昼飯食う時間ありそうだな。
飲みかけだったウーロン茶のキャップをひねる。
と、その時……。
「ミぃナキーっ!!!」
俺の名前を呼ぶムダに明るい声。
……最悪。
「ぅをいっ!!!
シカトすんなよー」
「……なんか用?」
「冷たいっ!
ミナキてめぇそれが親友にとる態度か!?」
「あ?
誰と誰が親友だって?」
「俺とミナキ!」
「残念。
そりゃお前の勘違いだわ」
俺が冷たく突き放すと、そいつはしょぼんと悲しそうに眉を下げる。