小悪魔的恋愛論
第一章
「~で、そしたらさぁ、山田がいきなり…。」
さっきから、つまらない話ばかりしている。
「ふ~ん、良かったね。」
私は、適当に相づちをうつ。
山田って誰だよ!?
全然面白くないから!!
コイツもそろそろ限界かな…。
「…ねぇ、将太。」
「ん?」
「別れよっか。」
「ぅん…って、えぇーー!?なんで!?」
「私から告ったのに、何かゴメンね~。」
「じょ…冗談だろ。だって、俺達…。」
「ゴメンね~。バイバーイ。」
「ちょっ!?彩菜!!」
足早にその場を立ち去る私、花崎彩菜(はなさきあやな)は高校一年生。
恋愛好きの女の子です。
さっきの人は、学校の先輩。
何か、良いな~っと思って一週間前に告白。
付き合うことになったのですが…
思ったより、ときめかない。
正直、三日で飽きちゃいました。
私は、人より恋愛に対して変なこだわりがあるみたいです。