小悪魔的恋愛論
「ソレ、俺も行って良い?」
「え!?」
後ろを振り向くと、そこには涼丞先生が居ました。
しかも、笑顔。
ま…眩しすぎだよ。
「いいっすよ。」
いつの間にか、岡崎くんはOKしてるし…。
「楽しみだな!!」
涼丞先生はニコッと笑うと、休憩終わりだぞと私に告げて教室に戻っていった。
どうしよう!?
涼丞先生とデート!?
一応、ダブルデートだけど…
しかも、皐も居るし…
岡崎くん、皐を連れ出してくれないかな~?
そうしたら、私と涼丞先生、2人っきりになれるのに…
「何、ニタニタしてんの?」
涼丞先生に顔を覗き込まれて、ビックリした私は目を丸くした。
「べ…別に、ニタニタなんてしてません!!」
「ふ~ん、そんなコト言って、本当は将太のコト考えてたんじゃねぇの?」
「将太と私は只の友達ですよ!!」
「一緒に居ても、面白くない。」
「え!?」
「やることなすこと全部空回りしてるし…。」
「……。」
「ドM男嫌いなの……なんて言われたら、流石に泣きたくもなるだろ。(笑)」
「き…聞いてたんですか!?」
「俺は、見かけただけ。将太に泣きつかれたんだよ。」
「え!?」
泣きつかれた!?
「彩菜、もしかして…知らなかったのか?将太は俺の弟だよ。」
え……えぇーーーー!?