小悪魔的恋愛論
第二章
ついに、
分かってしまった…
皐の好きな人。
まさか、
塾の講師だったとは…
コレ、どうやって協力すれば良いの!?
先生は、少し…凄く厳しいけど、優しくて、信頼できる人。
何気に、イケメンだし!!
まだ、二十代だし!!
原宿のお洒落なお兄系で、髪型も派手すぎず、地味すぎずな感じ。
確かに、生徒が惚れるのもおかしくない。
調査によると、最近、彼女と別れたらしい。
だから、ピリピリしてたのかな?
八つ当たり!?
とりあえず、現在フリー。
きっと、ライバル多いよ。
作戦立てなくちゃ!!
「皐、涼丞先生って甘い物とか大丈夫?」
「大丈夫だけど…何する気!?」
「隠しても無駄!!好きなんでしょ?」
「な…何で!?何で、分かったの!?」
「何となく~。」
私は、悪戯っぽく笑い、皐にお菓子作りの本を渡した。