小鳥の翼
つぎの日


あの男の子が


公園で遊んできたのか


土の入った大きなバケツと


スコップを持って



また来た



そして


ぼくの体をまた


じっと見ていた







すると突然


男の子は黙ったまま


ぼくの体に





土をかけた




きれいに


山の形に


していく



ぼくの汚い体が


埋もれてく



完全に消えると



男の子は手を止め


バケツもスコップも


放り出して




ぼくの体


ぼくのお山の前に身をかがめ


手を合わせた



そして


またじっと見て















大声で泣いた










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