愛され彼女
和人は学ランの裾を持っていた手をあたしの背中に回してギュッと抱きしめた。
「――和人っ」
空間がなくなって真っ暗になったあたしの視界。すぐ横には和人の顔。
「律小さいな」
「なっ!ちょっと!」
「よし」と和人が言った途端に和人の体があたしから離れた。あたしは座ったまま立った和人を見上げる。
和人は学ランを着てあたしの手を引っ張って立たせた。
「授業始まるんでまたな、律」
そう笑って和人は走って2の1をでていってしまった。
やばい………、まだ和人の熱が冷めない。唇にも体にも和人が残したものが多すぎる
今別れたばっかなのにまた逢いたいよ
―――――…和人。