愛され彼女



夜景が綺麗なレストラン――


とか金なくて今は連れてこれないけど、もう少し俺らが大人になったら連れてきてやる。


だからその時まで待っててよ、律。


俺がちゃんと金かせいで律を食わせられるようになるときまで。


飯を食べ終わるともう薄暗かった。


時計の針は6時前…。
夕飯食べんの早過ぎたのか……。


まだまだ明るい街をぶらぶらすることにした俺達。



「もう夏休みか」


ポツリと呟く律。


「ん。いっぱい遊ぼうな」


「もちろん」と律は意気込んでから空を見上げた。
つられて俺も見上げる。


「本当前は和人とこうなるなんて想わなかったなあ」


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