愛され彼女
律をちらっと盗み見すると楽しそうに微笑んでいたから安心した。
「俺は頑張って振り向いてもらうつもりだったけど」
「和人3ヶ月とか言いやがって」
律が俺に目を向けたのが分かって俺も律と視線を合わせた。
「律口わるーい」
「生れつき」
繋いでいた手に律が力を入れたのが分かった
街なんて気にしない。
人なんて分からない。
俺は一目も気にせずそんな律に触れるだけのキスをした。
ちゅ、とわざとらしく音をたてて離れると律の顔が真っ赤だった。
「律さん顔真っ赤ですよ」
「和人っ!の……ばか…。」