愛され彼女



「和人、暑いなら横になってなよ」


「んー。」


パラソルの下のシートに氷枕を頭に横になると律がまたうちわで仰ぎはじめる。


「今日暑いもんね、そりゃ熱中症になる」


「律探しに走り回ったからだよ」


「うるさい」って律は言いながら律は俺の頬にきんきんに冷えたペットボトルをくっつけた。


「冷たっ」


「和人が他の子なんかとベッタリくっつくからでしょう」


ベッタリくっつく?へ?
俺のそんな表情に気づいたのか律はまた口を開く。


「奈美恵ちゃん。和人の隣ベッタリくっついてた」


あれ?それで拗ねてんのか?


「和人だって嫌がんなかったくせに」


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