愛され彼女
たまに嘘だったんじゃないかって思う時がある。
あたしが向井 和人みたいな人とあんなことがあったなんて夢なんじゃないかって。
だけど放課後決まって2の5に1人ぼっちで外を眺める背中をみて現実に引き戻されることが何度かある。
そんな生活が3週間くらい続いたある日。
昼休みに圭と話してたら圭の携帯が鳴った
「あっメール」
圭が携帯を開いて相手を確認しているのを横目でちらちらみてると
「和人からだ」
圭の携帯に和人からメールが入るなんて当たり前のことなのに胸が高鳴った。
「なんて?」
気になることそのまま口にするのあたしの悪いくせ…。
気づいたときはもう圭はニヤニヤしてた。
あー……やっちった。