愛され彼女
「んー?気になる?」
「圭の馬鹿」
ハハハ、と笑いながら圭は返信をうって携帯をとじた。
「たわいもないことだよ」
なんだ、あたしのことなんかじゃないんだ
和人と接点をなくしてからなんだか余計に圭と話す機会が増えた。
「ねえ、律は和人のこと嫌い?」
―――――え。嫌い?
嫌いって訳じゃないし……
「いや…嫌ってはないよ」
「じゃあ好き?」
――なっ!
「なっな訳ないじゃん!!」
もうなんなんだ。この突拍子もない質問は
飲みかけのイチゴ牛乳を口に運んだとき
「じゃあ俺とどっちが好き?」