愛され彼女
え……ぇえええっっっっ!!!
顔の温度が上がっていくのが自分でも分かる。
顔あっつ!!
そんなの考えたこともなかった圭と和人。
あたしは―――――
「圭でしょ」
圭は分かってたように笑って「そっか」とつぶやいた。
なんかその圭の顔がはかなげで胸が苦しくなった。
「じゃあ俺にもまだ望みはあると」
「なにそれ」
冗談だと思ったその圭の言葉はのちのちあたしを困らせる。
それに気づくはずもなかった。
なんせあたしの頭の中には和人しかいなかったから―――…。